不定詞の3用法

  このサイトで私が力説していることなのですが、英語を理解する上で、働きを理解することが非常に大切な品詞が3つあります。既に「英語理解の鍵となる3品詞」として説明していますが、それは、
  (1)名詞
  (2)形容詞
  (3)副詞
という3つの品詞です。
で、to不定詞というのはその最重要3品詞の役割を、なんと3つとも果たすことができるため、不定詞が使われている文ではその不定詞の役割を理解するということがそのまま文構造を理解することにつながってしまうことが多いのです。
  不定詞の果たすその3つの品詞の役割について特徴をまとめてみます。

特        徴
名詞的用法   名詞の基本用法である「主語」「目的語」「補語」になります。
  ・(主語)To play video games is fun.
              (テレビゲームをするのは楽しい)
  ・(目的語)I want to buy the new book.
              (その新しい本を買いたい。)
  ・(補語)My hobby is to collect caps of plastic bottles.
              (私の趣味はペットボトルのフタを集めることだ。)
形容詞的用法   形容詞は名詞を修飾します。修飾の仕方にはSVCのCやSVOCのCとして、つまり「文の要素」として修飾する場合と、a tall boyのように直接名詞にくっついて修飾する場合の2通りがあります。後者の場合、形容詞と名詞との位置関係のルールが重要で、基本的に一語の形容詞が単独で修飾する場合は、名詞の前に置かれ、2語以上の場合は名詞の後に置かれます。さて、不定詞はどうかということですが、to不定詞は"to"と「動詞の原形」という最低でも2語以上のカタマリを作るので必然的に後から修飾する(後置修飾する)ということになります。
  ・I have some calls to make.
      (しなければならない電話がいくつかあります。)
副詞的用法   副詞は「名詞以外を修飾する働き」を持っていますが、名詞以外というと具体的には 「動詞」「形容詞」「副詞」「句」「文全体」など多岐にわたります。したがって副詞的用法が一番種類が多く、ややこしい感じになります。
  不定詞の副詞的用法は「目的」「原因」「判断の根拠」「結果」「程度」などを表します。

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